留学など海外で生活する上で、必要とされる『英語力』。
海外旅行なら、ポケット翻訳機やスマホアプリの翻訳機能でなんとか乗り越えることもできるでしょう。
しかし、留学は別。
学校生活で、常に翻訳機を使ってやり過ごす、というのは、さすがに無理です。
短期留学・長期留学含め、子どもたちの海外留学を考えるときに、
『中学生の留学では、どれくらいの英語力が事前にあればいいんだろう?』
と気になって、調べている方もいらっしゃると思います。
この記事では、
- マレーシア留学を目指す中学生に必要とされる英語力
- 今すぐとりかかるべき留学準備
について、ご紹介します。
海外留学をしたい中学生。留学前に必要とされる英語力は?
中学生が海外留学を目指すとき、英語力は少しでもあるのが一番です。
なぜなら、
- 英語そのものの習得時間を短縮できる
- 友だち・先生とのコミュニケーションがスムーズになり、学校生活に早くなじむことができる
- 英語での授業に早く慣れることが可能で、成績の向上も見込める
からです。
中学生が海外留学前に目標とすべき英語力とは?
日本の中学生の平均的英語力
現在の日本の中学生の平均的英語力を知るとき、一番わかりやすいのは、英語検定(英検)でしょう。
日本英語検定協会のサイト(https://www.eiken.or.jp/)での各級の目安を見てみると、
以下の通り。(2019年7月時点)
5級 | 中学初級程度 | |
4級 | 中学中級程度 | |
3級 | 中学卒業程度 | ※中学卒業段階の英語力の達成目標:3級(文部科学省) |
準2級 | 高校中級程度 | ※高校卒業段階の英語力の達成目標:準2級~2級(文部科学省) |
2級 | 高校卒業程度 |
ごく一般的な英語力の中学生だとすると、
- 中学1年 ⇒ 英検5級
- 中学2年 ⇒ 英検4級
- 中学3年 ⇒ 英検3級
の各級が学年終了時の取得目安と考えられます。
中学生の留学スタートに困らない英語力は?
中学生の海外留学生活のスタートにおいて、備えておきたい英語力は、
ズバリ、
『3級~準2級』程度
です。
英検とのギャップに驚かれましたか?
でも、実際に子どもたちが留学生活をしてみてわかったんです。
大人が海外で生活する上で、よく聞く言葉。
「英検3級程度の英語力があれば、最低限のコミュニケーションはできる。」
中学生といえども、同じなのです。
学校生活において、コミュニケーションは避けては通れません。
さらに、
授業となると、当たり前ですが
『オールイングリッシュ』!
教科書も、先生の説明も、生徒の発表も宿題も全て英語。
英検5級程度では、授業は苦行の連続でしょう。
少なくとも、
『3級程度の英語を理解する力』をもつことで、
自分の意思を示すことができ、
英語環境のストレスを軽減することが可能になります。
授業についても、
知らない単語は調べる必要がありますが、
『教科書の内容が全くわからない』
という状況は避けることができます。
さらに、英検3級程度の英語力があれば、
ESLなどの英語補習クラスなどで英語力を補うことで、授業の内容も理解しやすくなります。
マレーシアは、英語が第一言語ではありません。
そのため、完璧でない英語でも、相手が聞こうと歩み寄ってくれます。
3級程度の英語力の中学生が初めての海外留学をスタートさせるのに、オススメできる国の一つです。
マレーシア留学前にぜひやっておきたい、英語の準備はこの2つ!
そこで、マレーシア留学の事前準備として、ぜひやっておきたいのが、英語力を伸ばすこと。
まずは、第一目標である、
英検3級以上の力をつけることを目指しましょう。
聞く、話す、読む、書くなど、求められる英語力はいろいろありますが、
その中でも、海外留学を考える中学生が特に伸ばしておきたい英語力は、以下の二つです。
スピーキング力の強化
スピーキングと聞くと、
ペラペラと流ちょうに話す
ということをイメージされる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、
留学を目指す中学生に求めたいスピーキング力は、
『自分で自分のことを話す力』
です。
日本人は、
- 常に英語を話す環境にない
- 間違った英語を話したら、なんとなく恥ずかしい
などの理由から、正しい文法で正しい発音で・・・と考えがち。
そうなると、なかなか話しにくいものです。
でも、声を出して話さないと、コミュニケーションは始まらない!
そこで、
【マレーシア留学の準備期間の目標!】
- 簡単なあいさつや自己紹介ができる。
- 文法的なことより、単語を並べてでも、自分の思いを言葉にして発することができる。
これらを目標に、英語のスピーキングに注目して、力を伸ばしましょう。
スピーキング強化のためのオススメ方法
スピーキング力を鍛えるためのオススメの方法を、2つご紹介。
1)今すぐやろう!英語の音読
今すぐ手軽に始められるのが、『音読』です。
英語を声に出して読む練習です。
中学校の教科書を使えば、今日から始めることができます。
子ども一人でもできますが、
親子で一文ずつ交代で読む、など、
ちょっと楽しい要素も加えながら音読するのもいいですよ。
また、NHKラジオ『基礎英語』1~3もオススメ。
学校の教科書とは異なった素材で、中身にも新鮮さも感じることでしょう。
ラジオを継続的に聞くのが困難な場合には、
- CD付きの教本を購入
- 音声ダウンロードチケットの購入
- NHK『語学プレーヤー』アプリより音声購入
などを活用するのも、いいですよ!
テレビとは違って、ラジオは音のみなので、聞こうとする集中力もつき、同時にリスニングの練習にもなります。
2)オンライン英会話で生の英語に触れる
英語でのコミュニケーション力を伸ばすには、オンライン英会話もオススメです。
英語での会話のキャッチボールを繰り返すことで、教科書とは違う、生の英語に触れながら、英会話力を向上させることができます。
レアジョブ
10年以上の運営実績をもつ、人気オンライン英会話『レアジョブ英会話』。
レアジョブの魅力は、
- 低価格でのサービス提供(マンツーマンレッスン:129円(税抜)~)
- 厳しい審査を通過した、質の高い講師陣とその数(4000人以上の講師が在籍)
- 柔軟なスケジュールに対応(早朝6時~深夜1時まで。最速で5分前での予約可)
など、サービスが充実していること。
現在、会員登録(無料)するだけで、
- 無料体験レッスン 25分(1回) × 2回
- 日本人の専門カウンセラーのオンラインカウンセリング
を体験することができます。
専門家のカウンセリングを通じて、今後の自分の学習プランがはっきりしたものに!
目標ややるべきことが具体的にわかった上で行うレッスンは、より効果が出やすいですよ。
文法の基本的ルールの定着
インターナショナルスクール入学後、英語の授業で、文法について、継続的に学習します。
そこで問題なのが、
先生の説明が英語による解説である、ということ。
英語の文法を英語で感覚的に感じ取ることも大切です。
しかし、
中学生になっていると、
すでに日本語がある程度定着しています。
ごく基本的な文法のルールについては、
日本語で学ぶ方が、簡単かつ短時間で身につけることができます。
英文法学習のためのオススメツール
- 《中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。》
紙ベースで勉強したい人にオススメ。
1回だけでなく、2回・3回と複数回解くことで、より定着率はアップ。
- 《英検3級 を ひとつひとつわかりやすく。》
漠然と勉強するより、はっきりとした目標設定をして学習するのも、ひとつのオススメ方法。
学習を進めて、実際に英検を受験・合格することで、自信にもつながります。
こちらの教材は、CD付きです。
- Duolingo
こどもの通っているインターナショナルスクールの先生たち(イギリス出身)もオススメの語学学習アプリ。
英文法だけでなく、音声も出るので、リスニングやスピーキングの学習も可能。
楽しみながら学べるアプリです。
- 早打ち英文法
こちらは、中学だけでなく、高校で学ぶ英文法の範囲も含まれています。
ゲーム的要素が強く、中学生でも飽きずに楽しみながら学習できるアプリです。
まとめ
中学生がマレーシアでの海外留学を目指す時、
『英検3級』程度の英語力
を少なくとも身につけておくことで、
留学生活をかなりスムーズにスタートさせることができます。
留学開始前に英語力を伸ばしておけば、留学後のコミュニケーション能力もぐんと成長します。
語学学校への入学、短期の留学体験の場合でも、
自分の言いたいことを伝えようとする姿勢が
なによりも、海外生活の時間を充実したものにしてくれます。
日本にいる間でも留学に備えて準備できることはたくさんあります。
オンライン英会話やアプリなどのツールを上手に使って、英語力を伸ばしておくことが、留学成功への第一歩です。
入学試験は、英語以外も。
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