
オンライン授業をやっているけれど、試験はできるのかな?
遠隔授業でもテストができるなら、どうやってやるんだろう?
学校施設の閉鎖に伴って、授業をオンラインで受けている、わが家の子どもたち。もうかれこれ、約2か月に及びます。
でも、先生にとっては、
- オンライン授業をやっているだけでは、どれだけ生徒が理解できているのか、把握しにくい
- 成績が付けられない
という問題も。
そこで、先日、オンラインで試験が実施されました。
- 今、オンライン授業をしているけど、試験はどうなるんだろう?
- オンラインで試験をするなら、どんな方法があるんだろう?
と気になっているあなたへ。
オンライン授業における試験について、ご紹介したいと思います。
オンライン授業での試験方法
子どもたちの学校では、オンライン授業でのテストとして、4通りの方法を使ってやっていました。
- デバイスを活用したオンライン試験
- 筆記での試験
- 口頭での試験
- テストサイトを活用したオンライン試験
といった方法です。
それぞれの試験方法についてご紹介します。
①2つのデバイスを活用したオンライン試験
一番多くの教科で採用されていたのが、この2つのデバイスを使った方法です。
- 問題解答用(パソコンやiPad等のタブレット)
- 試験監視用(タブレットやスマホ)
に使います。
わが子の学校の授業は、Google Meetを利用して行われていました。
- 2つのデバイスとも、Google Meetにログインし、カメラ等をアクティブにする
- 試験監視に使うデバイスのカメラは、問題を解くデバイスの画面を中心に、生徒本人の顔が見えるように配置
- 開始の合図とともに試験を受ける
といった流れです。

斜め後方から、監視用のデバイスをセット

監視用デバイスのカメラは、もう一つのデバイスと生徒の様子が見えるようにセット
このように、オンライン会議ツールと2つのデバイスを使って、一斉に試験を行います。
Google Meetだけでなく、Zoomなどのツールでも同様に試験は可能です。
②筆記での試験
筆記で解答する試験の方法は、2つの方法で行いました。
オンラインでの試験なので、いずれの方法でも、デバイスを使います。
また、この方法では、デバイスが1つで済むことがメリットでした。
デバイス+ノート
デバイスは、出題と解答送信用に、ノートは解答するために使います。
- 問題は、iPad上のGoogle Classroomにて出題される
- 解答は、自分のノートに書いて、デバイスのカメラ機能を使って撮影
- Google Classroomにて、先生に送信
という流れです。
これは、複数人の生徒でも同時にテスト実施が可能。
ある先生は、テスト終了5分前に、「残り5分」といったアナウンスをしてくれていました。
また、別の教科では、解答ができあがり次第、先生にマイクを通じて、「できました!」と言って、解答を送信していました。
他の生徒の「できました!」というのも聞こえてくるので、結構焦る、というのが、子どもの感想でした(笑)。
デメリットとしては、試験を受けている様子を監視するものがなかった点です。
デバイス+プリンター
2つ目の筆記試験には、プリンターを使いました。
この方法では、
- メールの送受信が可能なこと
- プリンターを持っていること
- 解答用紙をPDF化するツール(スキャナーやアプリ)が活用できること
といった条件が揃っている必要がありました。
試験の流れは、
- 試験時間開始数分前に、問題および解答用紙をメールにて受信
- プリンターでプリントアウト
- デバイスはGoogle Meetに接続。オンラインで、監視用として、顔や手元がカメラに収まるように設置
- 先生の開始の合図とともに、試験開始
- 試験終了の合図とともに、解答用紙をデバイスのカメラを通じて、先生に見せる
- 解答用紙をスキャンしてPDF化する
- 速やかに、そのPDFファイルを先生のメールへ送信
といった流れです。
今回は、マンツーマンでのテストでしたが、複数人の生徒でも実施可能と思います。
試験を受ける側としては、
- 印刷に手間と時間がかかること
- PDF化する手間がかかること
が、欠点かなと思いました。
わが家は、プリンターにスキャン機能がついていたので、それを活用しましたが、アプリのMicrosoft Office Lensや、CamScannerを活用している生徒もいました。
【Microsoft Office Lensアプリ】
【CamScannerアプリ】
③口頭での試験
1度だけあったのが、数学の口頭でのテストです。
- Google Meetで試験時間に参加
- 先生が出した問題に対して、解法をマイクを通じて説明
- 問題を答えるにあたって、メモ等は可能
でも、口頭での試験方法では欠点も。
マンツーマンでのテストであり、先生の拘束時間が長くなってしまいました。
学校の授業時間外を使いながらやっていましたが、さすがに、先生の負担も大きいので、この試験方法は一回きりでした。
④テストサイトを活用したオンライン試験
本格的な試験というよりは、単元確認のようなミニテストで活用されていたのが、テストサイトを使った試験。
今回、わが子の学校が利用していたのは、『Educake』というイギリスのテストサイト。こちらのサイトには、English、Maths、Science、Geographyの問題が用意されています。
イギリス式のインターナショナルスクールで多くが採用している、GCSE、IGCSEなどの試験にも対応。
また、回答方法は、選択式や記入式など、さまざまなタイプがあります。
さらに、回答後すみやかに正誤がわかる、というシステムになっています。
オンラインでのテスト。カンニングはし放題?
オンライン試験で気になるポイントといえば、カンニング対策。
教室とは異なり、監視役がいないからです。
子どもたちに、実際のところ、カンニングができそうなのかどうなのか、聞いてみました。
④テストサイトを活用したオンライン試験は… やばい(笑)
上記で紹介した中では、一番カンニングができそうなのは、④のテストサイトを使った試験。
今回、学校での実施方法が、「〇〇時までにやっておくように」という方法であり、また監視も全くなかったためです。
今時ですから、ネットでも調べることはできますし、先に問題を解いた友だちに質問すれば、友だちが答えを覚えていて教えてくれる場合も(;^_^
先生は日常の子どもたちのことはわかっているので、あまりに正解率が高ければ何かしら疑っているでしょうし、結果はあくまで参考程度、だったと思います。
また、筆記試験で、デバイスとノートを使う方法も、監視のカメラがなかったので、もしかしたら、カンニングできたかも・・・。
- 授業時間内に時間を設定して実施する
- デバイスを使って、監視下のもとで実施する
というような改善をすれば、有効な試験方法になるでしょうね。
①2つのデバイスを使うオンライン試験は、やりにくい。でも…
デバイスを使って監視しつつのテストは、一番カンニングは難しいです。
ですが、生徒が他にデバイスなどを持っていて、Siriなどの音声検索などを使って、カンニングできるのでは・・・という話もでていました。
今の時代ならではの方法ですよね(-_-;)。
この場合は、
- マイク機能をミュートにしない
- 生徒の顔をよく見て、口がやたらと動いているようなら声掛けする
などの方法で、カンニング対策をしている学校もありました。
オンライン授業で試験実施方法やカンニング対策 まとめ
実際のオンライン授業でやった試験は、
- デバイスを活用した試験
- 筆記での試験
- 口頭での試験
- テストサイトを活用した試験
といった方法で行われました。
オンラインでの試験実施となると、監督役がすぐそばにいないため、カンニング対策も検討する必要があります。
Google MeetやZoomといったオンラインミーティングツールとデバイスを同時活用すれば、監視しながら試験を実施することも可能です。
授業形式も多様化するなか、学校の試験や資格試験などもITを活用した方法がどんどん進んでいくかもしれませんね。