英検2級の一次試験において、2016年度からライティング問題が導入されました。
2016年度第2回を受検したわが子。結果、ライティング問題は、満点獲得!
2級のライティングの攻略について、テストを終えた子どもと考え直してみました。
攻略するには、まず試験の内容をよく知ることが大事です。
今回は、採点基準と過去の問題について、まとめてみました。
英検2級における、ライティングの採点
ライティングの評価は、4項目に分けられています。
- 内容(4点満点) : 課題で求められている内容が含まれているか
- 構成(4点満点) : 英文の構成や流れが分かりやすく論理的であるか
- 語い(4点満点) : 課題に相応しい語いを正しく使えているか
- 文法(4点満点) : 文構成のバリエーションやそれらを正しく使えているか
4項目各16点満点 = CSEスコアライティング部門の650点満点に相当します。
英検2級のライティング問題
過去問(2016年度分)を見てみました。
問題の形式
- TOPICを読んで、『意見』および『その理由を2つ』書く
- 語数の目安は、80~100語
- 問題文には、POINTSが示されている。(これは、理由を書く時の観点の参考にするために挙げられている)
注意点
- TOPICの質問の答えになっていない
- TOPICからずれている
上記のような解答では、0点という採点結果になることもある、と明記されています。
特に評価の『内容』の部分が影響しそうですよね。
質問を理解する。過去のTOPICについて
なによりもまずは、質問の意図をしっかり理解することが大切です。
英検2級のレベルは、高校卒業程度が目安とされています。
過去問をみても、TOPICは現代の社会問題のような内容が多く感じます。
過去の解答例からみると、
農薬なしで農作物を育てる農家について(2016年②)
現代の人々のマナーについて
サラリーマンのカジュアルウェアでの出社について(2016年①)
ボランティア活動をする人が将来、増えることについて(2016年③)
紙の本と電子書籍について
海外留学について
子どものインターネット使用に親が制限を設けるかについて
若い人たちの起業について(2017年①)
こんにち、人々の電気の使用がとても増えていることについて(2017年②)
都市部での車の台数を制限することについて(2017年③)
本では水がたくさん無駄にされているという意見について(2018年①)
環境に良い製品を購入することが将来一般的になるか、ということについて(2018年②)
※出題内容を簡潔にまとめています。訳が正確でない部分もあると思います。トピックの題材の参考程度にしていただけると嬉しいです。
といったTOPICです。難易度高いですよね。
POINTSのキーワード
問題文に示されているPOINTSは、理由を述べるためのヒントです。
これら以外の観点から理由を書いても良い、とされています。
が、ここは、せっかく問題作成者からヒントが出されているのです。
このPOINTSからの観点を使えば、質問から大きく外れた解答になりにくいと思われます。
また、問題を作成している側からしても、これを使った解答例を考えているでしょうから、ぜひ積極的に取り入れるべきではないでしょうか。
POINTSに挙げられている観点は、
- 安全性(safety)
- 効率化(efficiency)
- 時間(time)
- お金(cost)
- 環境(environment)
- 技術(technology)
などといったものが多い、というのが、子どもの意見でした。
時事問題の対策にはこども新聞も活用しよう!
2級は、医療やテクノロジーなど社会性についての問題も出題されるレベルです。
過去の問題や解答例から見ると、ライティングの問題も同様のレベルの内容です。
小学生や中学生のお子さんが
TOPICの内容と質問意図を間違いなく理解することが、やや難しいように感じました。
低学年ほど、事前の演習などでの準備が必要だと思います。
日頃から、時事問題などについて、簡単な言葉で説明してあげるなど、
日本語でのフォローも大事なのではないでしょうか。
また、子ども向けの新聞などを活用もおススメです。
子どもでも理解しやすいように、図やイラストを用いて説明したりすることで、小学生・中学生でも時事問題に関心を持ちやすくなるように、工夫されています。
英検だけでなく、進学の入学試験でも役に立つ記事もたくさんありますよ。
次回は、解答を書く時にあると便利?な書き方の型について、ご紹介できれば、と思います。
ライティングとスピーキングの両方が勉強できるオンライン英会話などを活用するのもおすすめです。