前回、子どもの書道教室に通う時期について、ご紹介しました。そもそもは、上の子の字がミミズがはったような字だからです。
書道教室は、乱筆を矯正する一つの救済方法だと思います。
ですが、実は、もっと以前、保育園・幼稚園、小学校低学年の頃に、親が出来ることがあったんです。
字を書く前に、筆圧をつけることが大切
みなさんのお子さんは、画用紙いっぱいに、たくさんラクガキしていますか?
クレヨン、色えんぴつ、ペン、などなど、いろいろな道具を使って。
小さい頃のたくさんのラクガキは、書く力を育ててくれます。
練習量の足りなさを反省
私、やっていたつもりだったんです。
でも、その量が足りなかったかも、と、とても反省しています。
100均のラクガキ帳じゃ、書き味が・・・なんて気にせず、広告の裏でもなんでも、ガンガン使うべきだった。
1日1枚の作品作りで書くという習慣も作って、楽しめばよかった。と後悔しています。
3歳まではクレヨン。それ以降はエンピツも使う
道具も、クレヨンなど、やわらかくて発色しやすいものばかりを、ずーっと使っていました。
力を入れなくても、それなりに線が見えていたんです。
指の力がまだ入らない3歳くらいまでは、これでいいでしょう。
画用紙といわず、模造紙の方が、家の中が汚れずベスト。
でも、クレヨンのままでは、手の力の入れ方がわからないままなんです。
4~5歳の頃には、エンピツを使って、細いものを握ることも勉強です。
エンピツのオススメは三角エンピツの2B
6角形のエンピツより、三角形のエンピツの方が、握りやすいです。また、小学校で最初に使うエンピツは、2Bです。
私たちが幼かったころは、HBが主流ではありませんでしたか?
今の小学生の主流は、2BやB。
それだけ、子どもたちの手の力が弱くなってきているという証拠かもしれません。
HBより芯の軟らかい2Bで、いろいろな線を書く練習をしてもらいたいです。
では、いろいろな線って、どういうことでしょう?
自由に”描く”一方で、”書く”練習もしてほしい
いろいろな線とは、縦の直線、横の直線、丸、ぐるぐる、などとても単純な線でいいんです。
最初は、なぞり書きがよいでしょう。
線のなぞり書きは、子どもの小学校2年生の時の担任の先生に、
筆圧の訓練ということで、教えていただきました。
この頃に、すでに字が乱れ始めていたわが子。
とても字がきれいだった当時の担任の先生が、
この「運筆」の練習方法を教えてくださいました。
下に紹介させていただいたサイトは、
2~4歳を対象の目安にプリントを作成・配布してくださっています。
でも、年齢に関係なく、簡単なことでも、ていねいにやることが、なにより大切だと思います。
上手になぞれている時は、うんと褒めてあげてくださいね。
ちびむすドリル 幼児の学習素材館
さいごに
運筆がうまくできないと、字をスムーズに書けないため、字が乱れやすくなります。
また、字だけでなく、色塗りも同様です。
運筆は、書くことの基本。
これを、小さいうちにやっておくのと、やっておかないのでは、
学校にあがってからの字のキレイさに、差がでてくるでしょう。
わが家のように、大きくなっても悩む前に、
ぜひ、小さいうちに、対策していただきたいな、と思います。