出入国スタンプの押し忘れについてお悩みの方にぜひ読んで頂きたい記事です。
楽しい日本への一時帰国♪せっかくだから、免税で買い物しよう。
って、あ~っ!!入国スタンプ忘れたっっ。どうしよう(-_-;)
海外旅行先でトラブル。海外旅行保険の適用で給付金を申請したいけど、出入国のスタンプがなくて、旅行の証明ができない?!
国内各空港における顔認証ゲート・自動化ゲートの導入に伴って、省略される出入国スタンプの押印。
でも、様々な手続きで、日本に不在であったこと、海外に行っていたことなどを証明する必要が生じる場合があります。
この記事では、
- 出入国スタンプが必要になるケース例
- 出入国スタンプ押し忘れの対処方法
についてご紹介します。
出入国スタンプの提示が求められるケースを確認
パスポートへの出入国スタンプの提示が求められるのは、以下のような場合です。
- 海外渡航中の運転免許証の有効期限経過による再取得の手続
- 海外から帰国した場合における転入届に係る手続
- 年金保険に関する合算対象期間(免除期間)の証明手続
- 非居住者の免税手続
- 外国のビザの申請手続
これら以外に、
- 海外旅行中に病気やけがで現地で医療機関にかかった時の海外療養費の請求
- 海外旅行中のトラブルに対する海外旅行保険給付金の請求
上記のようなケースでも、出入国スタンプが押されたパスポートの該当ページの提示が求められることがあります。
出入国スタンプはどこで押してもらうの?
出入国スタンプは、
『顔認証ゲート・自動化ゲートを通過してすぐ先にあるカウンターで押印してもらう!』
これがベストな方法です。
しかし、人の流れに乗ってしまって、押印を忘れてしまうこともあります。そのような場合でも、スタンプを押してもらえる方法はあります。
出入国スタンプ押し忘れの対処方法3つ
顔認証ゲート等を通過し、出入国スタンプを押し忘れた場合、次のような対処方法があります。
①ゲート通過後すぐに「スタンプ押し忘れた!」と気づいた場合
- 日本出国時:航空機への搭乗前までに
- 日本帰国時:税関検査前までに
顔認証ゲート後方または、自動化ゲート付近に待機する職員又は各審査場事務室の職員にスタンプを押印してほしいと伝えます。
空港内にいる場合は、あきらめずにまずは審査場事務室へGO!
こちらは、羽田国際空港 到着時の流れです。(※羽田空港 国際線旅客ターミナル公式ホームページより画像をお借りしました。)
②入国審査で顔認証ゲート・自動化ゲートを通り、スタンプ押印を忘れても、⑤税関検査付近であれば、戻ってスタンプを押してもらいましょう。
②スタンプ押印が必要な以下のケースに当てはまる場合
【運転免許の再取得】海外渡航中に、運転免許証の更新期限が切れて再取得する場合
【住民票異動】海外から帰国し、転入届を届け出る場合
【年金】年金保険について、合算対象期間(免除期間)の証明のための手続
【免税】非居住者の一時帰国時における免税手続
【ビザ】学生ビザやワーキングホリデーなどの海外のビザ申請のための手続
上記のような出入国の証明が急ぎで必要な場合については、
出入国の手続を行った地方入国管理官署に問い合わせ、対応してもらうことが可能です。
地方入国管理官署については、出入国在留管理庁公式サイトよりご確認くださいね。
③上記の①②のケース以外で、出入国の証明が求められる場合
出入国記録の開示請求をすることになります。
開示請求した出入国の記録は、2通りの方法で受け取ることができます。
- 出入国在留管理庁(東京霞が関)で直接受け取り
- 郵便等での送付による受け取り
出入国記録の開示請求の方法
【出入国記録の開示請求に必要なもの】
①開示請求書
捺印が必要。書類は出入国在留管理庁のホームページよりダウンロード可能。
開示請求書の様式はこちら
②収入印紙
開示請求の写し1部につき、300円分の収入印紙を開示請求書に貼付します。
2部必要な場合は、300円分×2=600円分の収入印紙 が必要となります。
③本人確認書類
運転免許証コピー・住民票原本(発行から30日以内)等の書類
必要とされる本人確認書類の詳細についてはこちらからご確認ください。
④返信用封筒
定形普通郵便の場合は94円分の切手を貼っておきます。
返送先住所(住民票に記載されている自分の住所)も事前に記入しておきます。
⑤送信用封筒
上記①~④の必要書類を入れて、以下の住所に送付
〒100-8977
東京都千代田区霞が関1-1-1
出入国在留管理庁総務課情報システム管理室出入国情報開示係 御中
出入国記録の開示にかかる時間
開示請求があった日から、通常であれば30日以内に開示されることとなっています。
たとえ、窓口で手続きを進めても、請求当日に写しの交付等はされません。
出入国スタンプ押印を忘れた時の対応まとめ
運転免許証の再取得・役所関連の手続き・免税での買い物・旅行保険請求など、出入国のスタンプが必要とされる可能性がある場合は、出入国の手続き時にできるだけ忘れずに押印しましょう。
もし忘れてしまったら、
- 空港内であればすぐに出入国の審査場事務室でスタンプをもらう
- 空港を管轄する入国管理官署でスタンプをもらう
それでも対応できない場合は、
出入国記録の開示請求をする
ことで、自分の出入国を証明することが可能です。
海外への渡航回数が多い方にとっては、スタンプ押印がないことでパスポート増補などが必要なくなるというメリットがあります。
一方で、スタンプが必要になった時の手続きの煩雑さというデメリットもあります。
免税などの制度を利用する可能性が少しでもある場合は、念のため、ゲート通過後にスタンプ押印を忘れずに!