マレーシアで自動車の免許って外国人でも取得できるの?
そんな疑問にお答えします。
わが子の「車の免許を取りたい。」という希望が始まり。
免許の話をしていた時に、ちょうど同級生だったローカルのお友だちも免許取得をしようと思っていることがわかり、わが家も便乗することに。
現在進行形のため、情報は随時アップしていく予定です。
この記事を読むことで、
マレーシアでの自動車免許取得の流れ
マレーシアで免許を取得することのメリット・デメリット
について、知ることができます。
マレーシアで自動車の運転免許を取得できるのは何歳から?
マレーシアでは、現在のところ、自動車の運転免許を取得できるのは17歳から取得可能となっています。
実際、インターナショナルスクールに通っていると、セカンダリーの最終学年あたりの生徒が自分で運転して通学している姿も・・・。学校と親の許可を得ているのでしょうが、ちょっと衝撃的なシーンです。
ちなみに、バイクは16歳からです。
近年、若年層の免許取得者の交通事故が多く、免許取得が可能になる年齢を引き上げようという話がチラホラ出ているようです。
すぐに変更になる、という話ではありませんが、いつ変わってもおかしくないのかもしれません。
マレーシアの普通自動車運転免許にもオートマ限定がある
マレーシアの普通自動車免許には、日本と同様、
- マニュアル(免許の階級は、『D』)
- オートマチック車限定(免許の階級は、『DA』)
の2種類があります。
わが子は悩んだ末に、「オートマ限定」コースにしました。
MT車とAT車 値段の違い
運転免許教習の料金設定では、マニュアル免許(MT車)の方が、オートマ限定(AT車)より安く設定されていました。
また、実際にマレーシア国内で販売されている新車の値段も、マニュアル車の方がオートマ車より安いです。
マレーシアの自動車運転免許教習の内容は?
わが子が通っている教習所の一通りの指導の内容は以下の通りです。
参考として、日本の教習所を利用しての免許取得の流れと比較してみます。
マレーシア | 日本 | |
入所受付 | 入所受付 | |
オリエンテーション 学科講習(KPP) 6時間(1日) | オリエンテーション 学科1教程・運転適性検査 | |
学科第1段階 2-10教程 仮免許効果測定 | 技能第1段階(所内) MT車 15時限 / AT車 12時限 | |
学科テスト(コンピューターテスト) | 仮免学科試験 | 修了検定(技能) |
仮免許交付(LDL) | 仮免許交付 | |
所内サーキット実習 5時間30分 | 学科第2段階 11-26教程 卒業前学科効果測定 | 技能第2段階(路上) MT車 19時限 / AT車 19時限 |
路上実習 10時間 | ||
実技評価試験(教習所による) | 卒業検定(技能) | |
実技検定(JPJ※にて) | 学科試験(運転免許試験場) | |
免許交付(2年の初心者期間) | 免許交付(1年の初心者期間) |
【出典元】日本の教習所での流れは、『一般社団法人 東京指定自動車教習所協会』のサイトを参考にさせていただきました。
学科・実技含め、マレーシアの教習時間の短さにはびっくりしますよね。
そういう意味では、時間に応じた運転技術である、と納得してしまいます。
マレーシア運転免許教習所の入所手続
わが家が利用した教習所は、自宅の近くにある民間の教習所です。
入所時に確認されたのは、以下の項目です。
- 名前
- 住所
- 生年月日
- パスポートの写真ページ
- ビザ
教習料金の支払い
利用している教習所は、送迎付。
全体の料金は事前に提示され、支払いのタイミングとして
- KPPクラス(学科講習)の日
- 実技講習初回時
- JPJでの最終実技検定時
の3回に分けられていました。
マレーシアで免許を取るメリット・デメリット
マレーシアで免許を取るメリット
電車等の交通網が充実していないマレーシア。KL中心部以外は車社会なので、免許と車があればかなり移動が楽になります。
それ以外にも、マレーシアで免許を取るメリットがあります。
日本と比べて、安く、短期間で取得できる
免許取得にかかる費用を比べてみた場合、
日本の教習所の料金は、約25~30万円前後
マレーシアの場合は、約2000RM前後(約5万4千円。1RM=27円計算)
圧倒的に費用を抑えることができます。
マレーシア生活の中で身分証明のひとつとして利用できる
マレーシアでも、免許証は身分証明の書類の一つとなっています。
日本人が海外で身分証明をするには、基本的にはパスポートであり、常に携帯するというのが前提ですが、可能であれば、家に保管しておきたい。
でも、マレーシアの免許証を持っていれば、身分証明として利用できるので、いざという時は安心です。
また、日本の運転免許を持っていても、現在、マレーシアでは、MM2Hビザを持っている人以外は、日本の免許からマレーシアの免許への書き換えが停止されています。
ですから、少なくとも、マレーシアで運転しようと思ったら、国際免許を取得する必要があります。
英語の勉強にもなる
運転免許取得にあたり、普段の学校では習わないような英単語にも触れることができます。
指導官とのやり取りも英語になるので、コミュニケーションのスキルアップにもつながります。
加えて、標識はマレー語なので、運転に必要な最低限のマレー語も学ぶことができます。
マレーシアで免許を取ることのデメリット
運転技術の未熟さ
圧倒的にこれが心配事です。
日本のドライバーも運転技術は個人差があるとはいえ、大半はマナーもよく、安全運転というイメージ。
それに比べマレーシアは、う~ん(-_-;)といった感じ。
人の命にもかかわることだけに、注意は必要だなと思います。
日本の免許への書き換えの手間がかかる
マレーシアで免許を取得できても、そのまま日本で日本の免許に書き換えることができません。
必要な条件を満たした上で、
追加の筆記試験・実技検定を受けたうえで、書き換え可能となります。
マレーシアの運転免許事情 有名すぎる裏話
マレーシアで車に乗っていると感じるのが、運転技術がいまいちな人がとても多いこと。
車線変更のタイミングや交差点での減速具合、車庫入れも見ているこっちがドキドキしてしまうことも。
そんな時、ローカルの友だちが必ず教えてくれます。
「昔は、お金で免許が買えたから、きっとそういう人だよ。ルールも知らないと思うよ。」と・・・。
え~!と驚きたくなる話ですが、つい最近まであった現実の話。(値段は昔と比べるとずいぶん値上がりしてるらしいですけどね;^_^ )
現在は厳しめに取り締まられているようですが、過去にまでさかのぼって調査・免許取り消し・・・などということは、(あまりの件数過ぎて)まずないと思われます。
ですから、マレーシアのドライバーの中には『そういう人が(結構)いる』ということを忘れず、周囲への注意を怠らないように運転することが大事です。
マレーシアでの自動車免許取得の流れ まとめ
マレーシアでの自動車免許取得について、まとめてみました。
- 普通自動車免許は17歳から可能。
- マニュアル・オートマ限定の2種類あり
- 外国人はビザ等の確認あり
- 学科教習(6時間)を修了すると、学科試験を受験→仮免許交付(LDL)
- 実技教習(約15時間程度の教習所内訓練と路上訓練)終了後に実技検定
- 実技検定合格後、2年間の初心者クラス免許(PDL)が交付される
基本的には、教習所がマレー語で行われるところも多いので、外国人の場合は、英語での講習があるか確認が必要です。
学科教習についての記事はこちらから
実技教習についての記事はこちらからどうぞ。
日本の免許が書き換えられない現在のマレーシア。
価格的・時間的にも日本より比較的取得しやすいので、長期でマレーシアに滞在予定であれば、マレーシアでの免許取得もひとつの方法です。