シンガポールへの出張や旅行。出入国カードはどうやって記入するんだろう?
そんなお悩みにお答えします。
シンガポールでは、ペーパーレス化・オンライン化がどんどん進んでいっています。
その一つが、出入国カード。
2019年8月より、条件を満たす外国人旅行者も、オンラインやアプリを使って申請することが可能になっています。
この記事を読むことで、
- シンガポールの電子出入国カード申請の対象者
- 電子出入国カード『SG Arrival Card』e-serviceの登録方法
- 従来の紙での出入国カードの記入方法
について、知ることができます。
数分で登録が完了してしまう電子出入国申請『SG Arrival Card』e-service 。シンガポールへお出かけの際は、利用してみてはいかがでしょうか?
シンガポール 電子出入国カードが利用できる対象者とは?
2019年8月14日現在、電子サービスでの出入国カード申請『SG Arrival Card』e-serviceが利用できる対象者は、下記の会社を使ってシンガポールに入国する外国人旅行者です。
空路
- シンガポール航空(Singapore Airlines)
- エアアジア(AirAsia)
- ジェットスター・アジア(Jetstar Asia)
- キャセイパシフィック航空(Cathay Pacific)
陸路
- トランスファートラベル社(Transtar Travel)
海路
- バタムファストフェリー(BatamFast Ferries)
- ビンタンリゾートフェリー(Bintan Resort Ferries)
- ホライズンファストフェリー(Horizon Fast Ferry)
- マジェスティックファストフェリー(Majestic Fast Ferry)
ただし、
は、2019年8月現在、このアプリを使用しての入国はできません。従来同様、紙の出入国カードを利用することになっています。
シンガポール電子出入国申請『SG Arrival Card』e-serviceを利用するメリット
『SG Arrival Card』サービスを利用することで
- 入国審査において、パスポート提示のみでよい
- 自宅でゆっくりと入力できる
- シンガポール到着の14日前から申請可能
- 日程変更等もオンライン・アプリで変更可能
などといったメリットがあります。
現在は、一部の決まった交通機関運営会社を利用する外国人のみが対象ですが、シンガポール政府は、2021年までに紙の出入国カード廃止を目指しています。
実現する頃には、
- 入国カードへの記入の負担軽減
- 入国時における待ち時間の改善
なども期待できると考えられます。
シンガポール電子出入国カード『SG Arrival Card』アプリの使い方
アプリ『SG Arrival Card』のダウンロード
アプリは、iPhone・Android のどちらにも対応しています。
ダウンロードはこちらからどうぞ。
アプリ『SG Arrival Card』の使い方
アプリへの入力項目は、主に
- 個人情報(profile)の入力
- 旅行日程情報(Trip Information)の入力
です。
手元に
- パスポート
- 航空券・ホテル宿泊予約など宿泊情報の旅行日程に関する書類
を用意しておくと、スムーズに入力が進みます。
個人情報(Profile)の入力
- パスポートを用意、アプリを立ち上げる
- 【Profile】をタップ
- 右上の【+】をタップ
- 【Scan Passport】をタップ
- 【Start】をタップ
- アプリからカメラへのアクセスを許可する
- パスポートの写真ページを開き、写真下の読み取り部分(2行)を画面の指示に従い、スマホでスキャンする
- オート入力部分に間違いがないか確認
- 未入力項目を自分で入力
- 【Save】をタップ
- 個人情報(profile)登録完了
なお、プロフィールは複数登録可能。家族分をまとめて1つのアプリに保存することができます。
パスポートスキャンにより、オート入力された項目
- Full Name(姓名)
- Sex(性別)
- Date of Birth(生年月日)
- Nationality(国籍)
- Passport Number(パスポート番号)
- Date of Passport Expiry(パスポート有効期限)
重要な項目なので、間違いがないかよく確認しましょう。
パスポートスキャンではオート入力されなかった項目
パスポートのスキャンでは、自動的に入力されなかった項目です。
これらは、自分で入力または選択肢のプルダウンの中から選択して入力する必要があります。
Country/Place of Birth(出生地) | サーチ欄に「Japan」 を入力→選択肢から「Japan」を選択 |
Place of Residence(居住地) | サーチ欄に「Japan」 を入力→都道府県+主要都市の該当する組み合わせをプルダウンから選択 |
Country Code(電話番号の国番号) | 日本の電話番号の国番号 ”81” を入力 |
Contact Number(電話番号) | 日本の電話番号の場合、最初の”0”を省いた電話番号を入力 |
Email Address(メールアドレス) | メールアドレス入力は任意 |
旅行日程情報(Trip Information)の入力
- アプリのトップ画面【Individual Submission】をタップ
- 右上の【+】をタップ
- 登録済プロフィール一覧の中から出入国カードを作成する人物のプロフィールをクリック
- 出入国カードの入力欄に従って、情報を自分で選択・入力する(※下の表参照)
- 全項目入力したら【Next】をタップ
- 入力内容の確認をして【Submit(提出)】をタップ
- 「DE No」が発行され、手続き終了
Date of Arrival to Singapore | シンガポール入国年月日 | カレンダーアイコンをタップして入力 ※日(DD)/月(MM)/年(YYYY)の順 | |
Date of Departure from Singapore | シンガポール出国年月日 | ||
Mode of Travel | 入国手段 | AIR(空路) | COMMERCIAL(商業便)/PRIVATE(プライベート便)から選択 COMMERCIAL(商業便)の場合は、更に利用する航空会社名・便名を選択・入力 |
LAND(陸路) | |||
SEA(海路) | |||
Type of Accommodation in Singapore | 宿泊先タイプ | HOTEL(ホテル) | 選択肢から該当ホテル(ABC順)を選択。選択肢にない場合、「OTHERS」を選択後、ホテル名を入力 |
PRIVATE RESIDENTIAL(住宅) | |||
OTHERS(その他) | |||
Last City/Port of Embarkation before Singapore | シンガポール入国前の最終搭乗都市/港 | サーチ欄に「Japan」 を入力、都道府県+主要都市の選択肢から、該当する組み合わせを選択 出発地・目的地が同じ場合、「□Same as Last City」にチェックを入れると目的地欄にも出発地と同じ地名が自動入力される。 | |
Next City / Port of Disembarkation after Singapore | シンガポール出国後の最初の到着都市/港 |
Have you ever used a passport under different name to enter Singapore ? | 過去にシンガポールへ入国の際、異なる名義のパスポートを使用したことがありますか? | YES/NOから選択。YESの場合、以前のパスポート名義を入力 |
Have you travelled / Will you travel to Africa or South America in the 6 days prior to your arrival in Singapore ? | シンガポール到着の6日前までにアフリカまたは南アメリカへ行きましたか? | YES/NOから選択 |
こちらが、事前申請が完了したあとに、発行される『DE Number』です。
オンライン(web)での申請方法
オンラインで出入国カードを事前登録するには、
ICA(The Immigration & Checkpoints Authority)の公式サイトより登録します。
登録用のサイトは、「 ICA『SG Arrival Card』e-service 」で検索してみてください。(※リンクを貼ることができず、ごめんなさい。)
入力内容は、アプリと同様です。
トップ画面のアイコンは、
【Individual Submission】【Group Submission】【Update a Submission】の3項目。
- パスポート
- 航空券
- ホテル予約の控え
などを手元に用意しましょう。
- 【Individual Submission】をまずクリック
- Personal Information を、パスポートを見ながら、入力
- 入力内容に間違いがなければ、【Continue】をクリック
- 【Trip Information】を、航空券やホテル予約の控えなどを見ながら、入力
- 入力内容に間違いがなければ、【Preview】をクリック
- 再度内容を確認して、良ければ【Submit】をクリック
- 「DE No」が発行されるので、印刷またはPDFファイルをダウンロードしてスマホなどに保存しておく
申請内容変更 または 旅行がキャンセルになった時は?
申請内容の変更
申請内容に変更が生じたときは、
アプリ・オンラインともに、【Update a Submission】の項目を開き、
- DE No
- パスポート情報
などを入力、変更項目を修正することができます。
旅行キャンセルの場合
キャンセルになった場合は、特に何もする必要なし。
次回の入国時には、新たに登録すれば大丈夫です。
紙の出入国カード(DEカード)の記入方法
出入国カードは、子どもを含むすべての入国者について、1枚ずつ記入する必要があります。
ローマ字のブロック体で1マスに1文字ずつ、黒か青のボールペンで記入します。
このカードは、機内で配られることが多いです。
もし機内で手に入れられなければ、空港に到着後、入国審査カウンターの手前に設置されている記入台のところなどでも入手することができます。
出入国カード記入例
日本語訳のある出入国カードを使っての記入例です。
参考にしてみてください。
Full Name in Passport | 旅券と同じ氏名 | ブロック体で記入 |
Sex | 性別 | □Male(男性) / □Female(女性)にチェック |
Passport Number | パスポート番号 | |
Place of Residence | 居住地 | City(市)・State(県)・Country(国) |
Flight No/Vessel Name/Vehicle No | フライト番号/船舶名/車両番号 | |
Address In Singapore | シンガポール国内での滞在先住所 | ホテルなどの場合はホテル名でも |
Post Code | 郵便番号 | |
Contact Number | 連絡先 | 自分と連絡が取れる番号を記入 |
Country Of Birth | 出生国 | |
Identity Card Number(for Malaysian) | IDカード番号(マレーシア国籍のみ) | (※日本人には関係ないので未記入) |
Date of Birth(DD-MM-YYYY) | 生年月日(日-月-年) | |
Length of Stay | 滞在日数 | |
Nationality | 国籍 | |
Last City/Port of Embarkation Before Singapore | シンガポール入国前の最終搭乗都市/港 | |
Next City/Port of Disembarkation After Singapore | シンガポール出国後の最初の到着都市/港 |
Have you been to Africa or South America in the last 6 days? | 過去6日間以内にアフリカまたは南アメリカへ行きましたか? | YES/NO にチェック |
Have you ever used a passport under different name to enter Singapore? If “yes”, state name(s) different from current passport: | 過去にシンガポールへ入国の際、異なる名義のパスポートを使用したことがありますか?「はい」と答えた場合、現在のパスポートと異なる名前(複数であれば全て)記載してください | YES/NO にチェック YESなら、過去の氏名を記載 |
Have you ever been prohibited from entering Singapore? | 過去にシンガポール入国を拒否されたことがありますか? | YES/NO にチェックマーク |
Signature | 署名 | パスポートと同じサイン |
Full Name In Passport | 旅券と同じ氏名 | ブロック体で記名 |
Nationality | 国籍 | |
Identity Card Number(for Malaysian) | IDカード番号(マレーシア国籍のみ) | (※日本人には関係ないので未記入) |
シンガポール出入国カード事前申請方法 まとめ
アプリで、パスポートのスキャン機能を使って情報入力すると、ほんの数分で電子出入国カード申請が完了します。
機内や空港に到着後に紙のカードに記入するよりも、余裕をもつことができます。
現在は利用対象となっていない交通機関でのシンガポール入国でも、近いうちに利用できるようになると思われます。
ぜひ、シンガポールへ行く際には、利用してみてください。
また、シンガポール専用ポケットWiFiルーターがあれば、いつでもどこでもネットにつなぐことができて、もしもの時も安心。シンガポールでの滞在時間もより充実して楽しいものになりますよ。シンガポール旅行・出張のお供におすすめです。
なお、この記事の内容および画像は、2019年11月末時点のものであり、予告なしにICA公式サイトやアプリの内容が変更されることもあります。ご利用の際にはご注意ください。