前回、その症状や治療方法などについてご紹介した、デング熱。デング熱のウイルスに対して効果を発揮する薬がまだないのが、現在の状況。
では、どうすれば、デング熱にかかるのを防ぐことができると思いますか?
デング熱にかかるのを予防する!その方法とは?
ウイルスをもった蚊に刺されることで、感染してしまうデング熱。
そのデング熱を予防するのに、効果的な方法は、たったの2つ!
- 蚊に刺されないようにすること
- 蚊を発生させにくい環境にすること
です。
蚊対策 その1 蚊にさされない!
自分の身は、自分で守る。つまり、蚊にさされないように虫対策をするのが大切。
長袖・長ズボンで、肌が出る部分を少なくする
素足+サンダルも避ける
洋服は白や薄めの色のものを選ぶ
虫よけスプレーを使用する
蚊取り線香などを利用する
蚊対策に効果的な服装
長袖・長ズボン
暑いマレーシアでは、ちょっとつらい長袖・長ズボン。
でも、最近は冷感タイプのものなどもあるので、そういった生地に工夫がされた洋服をチョイスするといいかも。
また、意外と見落としがちなのが首回り。
襟のある服の方が、首の露出部分を減らすことができます。
ジーパンは、生地に厚みがあるため、蚊の針が生地を通過しにくいので、オススメです。
また、体にフィットしたタイプのものは、生地を通して、針が体に刺さりやすくなります。
ちょっとゆったりめのズボンの方がより刺されにくくなるでしょう。
靴の工夫
草むらなどに潜んでいることも多い蚊。
ついつい夏場(マレーシアは一年中ですが(笑))、素足にサンダルで過ごしがちですが、
少なくとも、緑が多い公園や木など自然あふれる場所に行くときは、
靴下を履くなどして、肌が出ている部分を減らす努力は必須ですね。
効果のある服の色はある?
蚊は黒っぽい色に近づいていく傾向があるそうです。
洋服の色選びの際は、白や薄めの色を選ぶことで、
蚊が近づいてくる率を下げる効果も期待できますね。
虫よけスプレー
わが家が一年中ストックしているもののひとつが、
これ「虫よけスプレー」です。
日本でもマレーシアでも、いろいろな虫よけスプレーが販売されていますが、
商品を選ぶ際の重要なポイントは、
「ディート(DEET)」とよばれる、
虫よけのための有効な成分。
ディート入り虫よけスプレーの選び方は?
日本でドラッグストアなどで市販されている虫よけスプレーの多くは、
ディートが5~12%程度の濃度の製品が多く売られています。
この濃度の違いは、効果の持続時間の違い。
ディート10%の製品で、約2~3時間程度の持続時間と考えられています。
ですから、長時間の外出などの場合は、何度かスプレーを使用して、予防することが必要になってきます。
ちなみに、タイなどでは、ディート30%くらいの製品も販売されていると聞きます。
マレーシアでは、まだその濃度のものは、私は見たことないですが・・・。国際的には、10~35%程度の濃度の製品の使用が推奨されているそうです。
ディートを含む虫よけ剤。子どもにも使えるの?
日本の厚生労働省が示している、ディートの小児への使用は以下のとおり。
6か月~2歳未満 → 1日1回
2~12歳未満 → 1日1~3回
となっています。
でも、体温が高くて、汗をかきやすい子どもたち。
一番蚊を避けたいのに、この使用回数では、なかなかディート入りのスプレーは使いにくい・・・。
ディート以外で有効な虫よけスプレーは○○!
ディートではなく、天然成分でも蚊対策に有効とされているのが、ユーカリレモン。
これに含まれる「シトロネラ―ル」という成分が蚊が嫌うようです。
実は、レモングラスも効果あり、とローカル友人から勧められていたのですが、どうも蚊への効果はいまいちのよう。
どちらもレモンがついていますが、ユーカリレモンです!!お間違いなく!
虫よけスプレーの効果的な使い方のコツ
せっかく使うスプレーも、使い方を間違うと、せっかくの虫よけ効果が薄くなりますよね。
そこで、正しい効果的な虫よけスプレーの使い方をおさらい!
①スプレーを噴霧したあと、手で塗り広げる
特に子供の場合は、大人が自分の手にスプレー噴霧したものを塗り広げてあげる方法がオススメです。ベビーカーなどを使用する場合は、ベビーカーなどに吊り下げるタイプの虫よけ剤を使うのも、ひとつのアイデアですね。
②2-3時間ごとに塗り直す。
③日焼け止めを併用する場合は、
- 日焼け止め
- 虫よけスプレー
の順で。
ここスプレー忘れてない?うっかり刺されるポイント6コ
虫よけスプレーをしていったのに、あれ?刺されてる。ってこと、ありませんか?
たま~にある、わが家の塗り忘れ場所6か所をご紹介。
皆さんも同じ経験があれば、ご注意くださいね。
①首回り 特に首の横部分
②耳
③二の腕の外側部分
④膝うら部分
⑤くるぶし周辺
⑥足の甲(靴下があれば問題なし。たまにサンダルでちょっとそこまでのときに、刺されやすかったです(;’∀’))
虫よけスプレー以外の商品も!
吊り下げるタイプのほか、洋服に貼るシールタイプの虫よけ剤や、腕にはめるシリコンゴムバンドのタイプなど、さまざまなものが販売されていますね。
皮ふが弱いなど、スプレーが合わない場合は、こういった別のタイプを試すのも、ひとつの方法ですね。
昔ながらの蚊取り線香もいいけれど・・・
室内の蚊対策としては、昔から蚊取り線香を使っているご家庭は、多いと思います。
コイル状のものから、今は電気式のものまで、いろいろなものが売られていますよね。
マレーシアでも、同じ製品が手に入ります。
が、ちょっと匂いと煙が強いかなぁ・・・と感じることもあります。
ですが、最近日本でも増えているのが、室内用スプレー式虫よけ剤。
1プッシュで効き目持続ってタイプの商品ですね。
周りの日本人の方々も、この商品を使っている方が結構いて、
マレーシアでも蚊よけの効果が高いようです。
長期滞在を考えている方は、室内対策のアイテムとして、オススメです。
マレーシアでも昨年あたりから、似たような製品が売られています。
また試したら、レポートしたいと思います。
蚊対策 その2 蚊を発生させない!
あちこちで知らぬ間に発生してしまう蚊ですが、少なくとも、自分の周辺で発生するのは避けたいものですよね。
そのためにできることは、ちょっとでも水がたまる環境を作らないこと。
屋外の植木鉢や鉢受け皿、バケツ、貯水槽などの「水たまり」をつくらないことが大切です。
外に置かれた空き缶とかにも雨水がたまっていると、蚊が発生することがあるので、容器類については、要注意ですね。
ところで、蚊の活動時間っていったい何時頃?
デングウイルスを媒介するネッタイシマカの場合、
主な活動時間は昼間
最も活発に動くのが、日の出後と日没前の数時間
日陰のような暗く涼しい場所、室内、曇りの天気では一日中活動
しています。
室内では、
- クローゼットの中
- ベッドの下
- カーテンの後ろ
- 浴室
などに潜んでいます。
室内での蚊対策も忘れずにする必要がありますね。
ということで、1日中、気を付けなければならない、というのが、結果ですね(笑)。
わが家の使っている虫よけスプレーは?
日本では夏前後の一時期しか虫よけスプレーが店頭に出ないので、夏に約一年分を買いだめします。
飛行機の荷物に、ガスタイプのスプレー缶の持ち込みは??なので、液体のミストタイプを愛用中。
もちろん、スーツケースにいれて、預け入れ荷物にしています。
さいごに
数日前にも、こどもが「クラスメートがデング熱にかかったって」なんて話をしていました。幸い症状はかなり軽いようですが・・・
虫よけグッズなどを上手に使いながら、自分の身を守ることが、つらいデング熱にかからずにすむ一番の方法になります。
外出の際には、お出かけ前に忘れずスプレー&携帯用の虫よけスプレーやほかの虫よけグッズなどもお忘れなく!