マレーシアのインターに多いイギリス式カリキュラムの話【小学生編】

授業を受ける子どもたちインターナショナルスクール
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イギリス式(ケンブリッジ式)と呼ばれるイギリス教育を採用しているインターナショナルスクールの多い、マレーシア。

わが子たちの学校もイギリス式です。

前回は、イギリス系学校の入学年齢について、ご紹介しましたが、実際どんなことを学ぶのがイギリス式なのか、気になりますよね。

今回は、イギリス式(ケンブリッジ式)カリキュラムについてのお話です。

 

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Primary(小学部)で学ぶ教科について

わが校がPrimaryで採用しているカリキュラムは、

  • CIPP : Cambridge International Primary Programme
  • IPC : International Primary Curriculum

の2本立てです。

 

CIPPについて

このプログラムは、英語・算数・理科を学ぶためのものです。
日本でいう指導要綱が、このプログラムにまとめられていて、先生が教えるべき内容、生徒が学ぶべきガイドラインが示されています。

子どもが通っているインターでは、日本と違って、クラス担任が教えるのではなく、各教科ごとに担当教師が決まっています。

参考: Cambridge Primary curriculum(英語による説明ページ)

 

英語

Primaryスタート時には、すでにアルファベットなどは書ける状態の子どもたち。
読み・書き・文法・作文など、基礎を学び、学年があがるにつれ、内容が難しくなっていきます。
Year1であっても、英単語ミニテストなども実施されます。

IPCについて

日本でいうと、小学校1・2年生の生活科の授業や、総合学習といわれるものが、一番近いイメージでしょうか。

ひとつのテーマについて、様々な角度から物事を見て、理解を深めていきます。

わが子のYear5で学んだテーマのひとつについて、ご紹介したいと思います。

テーマは、”Let’s Go on a Holiday”

  • 自分の出身国について他の生徒に紹介する。
  • さらに、それ以外に2か国について、自分の学びを深める。
  • お互いに助け合って、学習を進めつつ、自分自身を高める。
  • 自分の国と他の国との文化の違いを理解する。

ことが最終的な目標として挙げられています。

そして、これらを達成するために、

地理、歴史、アート、ICT、社会、国際といった学習科目で、さらに細かい達成すべき内容が設定されています。

アートでは、自分でお土産ものをデザインしたりします。

そして、テーマの最後には、みんなの前で、自分のしらべたことをプレゼンテーションします。

テーマごとに、学習内容や学習科目は異なります。

 

IPCは・・・半分は親への課題!?

新しいテーマに入るとき、子どもの学校からお手紙が来ます。
「次はこんなことを学びます。親はどうやってヘルプすべきか」という内容なのです(笑)。

高学年であったわが子の場合、

  • 子どもたちが課題のために、親に質問するので、親の経験談などを共有してください。
  • 検索で困っていたら、助けてあげてください。

などといったものです。

調べ物やまとめることは自宅での宿題に、
工作などは、学校の授業中に終わらせてきていました。

が、一方、低学年のお子さんをみていると、課題が宿題になっています。
工作物を作らなければならないのです。

火山の模型や空港の模型など・・・毎テーマごとに、材料を探すのも、アイデアを考えるのも、とても大変そう。
子どもたちが自分たちだけでやる、というより、親が導いてあげる、という方が正しいでしょう。

子どもというより、親への宿題。日本の夏休みの自由工作みたいな感じです。
図工の苦手な私は、「子どもが高学年で良かった」と胸をなでおろしました(笑)。

 

ICT学習について

先ほどのIPCの学習にも出てきたICT。
日本では、小学校高学年で学んでいますよね。
こちらでは、Primaryの低学年で、ICT学習は導入されています。

自分の名前を入力する、検索することから始まり、
高学年になると、ワードやエクセルはもちろんのこと、
パワーポイントを使って、自分でプレゼンテーションをします。

ICT学習については、日本よりかなり進んでいると思います。

 

体育・マンダリンもあります

CIPPとIPCのカリキュラム以外にも、PE(体育)やマンダリンの授業もあります。

体育については、体を動かす時間を作るのが、目的といった感じ。
以前ご紹介したように、体育のカリキュラムについては、日本のものが優れている、と私は思っています。

また、マレーシアは多民族国家ということもあって、使用する言語が多いのも特徴。
マンダリンだけでなく、マレーシア人はマレー語も必須です。

 

まとめ

IPCの学習は、大変ですがとても興味深い学習です。
ひとつのテーマをいろいろなものの見方からアプローチするという考え方を学ぶことは、
将来、仕事をしていくうえでも、とても役立つのではないでしょうか。

また、みんなの前で発表するという機会が与えられることは、自信につながっていくと思います。

日本のカリキュラムも素晴らしいですが、また違った良さが、イギリス式(ケンブリッジ式)カリキュラムにもあります。

多様な学び方を知ることで、子どもたちの視野をさらに広げ、子どもたちの未来に役立てばいいな、と思っています。

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