IGCSEではどんな教科を勉強するの?
IGCSEの科目選択。なんでもいい?選択のコツはある?
イギリス系インターナショナルスクールのYear10・11で勉強するIGCSE(International General Certificate of Secondary Education)について、このようなお悩みのあるあなたへ。
Reonaのこどもたちは、
- 1人目が、昨年IGCSE修了
- 2人目が、今年夏IGCSE受験予定
IGCSEとのお付き合いが3年目(笑)。
そこで、この記事では、
- IGCSEで学べる教科
- IGCSE教科の選択時期
- IGCSE教科の失敗しない選び方
についてご紹介。
- イギリス系インターナショナルスクールを検討しているあなた
- セカンダリーのお子さんとその親御さん
- イギリス系カリキュラムに関心のあるあなた
にぜひ参考にしていただきたい記事です。
IGCSEで学べる教科とは?必須教科と選択教科
IGCSEで学べる教科として、70以上の教科が用意されています。
この中には、
- 必ず履修しなければならない必修教科
- 自由に選択できる教科
があります。
IGCSEの必須教科とは
IGCSEの必修教科は、英語・数学・理科です。
これ以外に、必修ではあるものの、テストのない科目として、体育(PE: Physical Education)があります。
年間のカリキュラムの中に、必ず組み込まれるようになっています。
また、子どもたちの学校では、道徳教育のような科目(英語名忘れちゃった(-_-;))も必修でした。
IGCSEの選択教科とは
選択可能な科目はたくさんあります。以下に例をあげてみました。
外国語系( Foreign languages)
- French(フランス語)
- Dutch(ドイツ語)
- Chinese(中国語)
- Malay(マレー語) など
人文科学系(Humanities)
- History(歴史(世界史))
- Geography(地理)
- Economics(経済学)など
このほかにも、
- Art(美術)
- Music(音楽)
- Drama(演劇)
- PE: Physical Education(体育)
- D&T: Design&Technology(デザイン技術)
- ICT: Information & Communication Technology(情報)
- Business Studies(経営学)
- Accounting(会計学)
などがあります。
必修科目+選択科目で、最低5科目以上、一般的には合計8~11科目を選択履修します。
※最大の履修教科数は学校によって異なる
【IGCSEで学べる教科】
必修科目 | 選択科目 |
英語 数学 サイエンス その他の基礎教科(体育など) | 外国語(フランス語・中国語・スペイン語など)、 歴史、地理、経済 美術、音楽、演劇 ICT、デザインテクノロジー、ビジネス など |
IGCSE教科の選択時期はYear9後半から
IGCSEの自分が選択する教科を選ぶ時期は、Year9のTerm2終わり~Term3の間。
この期間に、希望をとったり、教科決定をする学校が多いようです。
遅くとも、Year10が始まる前には、希望の提出は終わっています。
なぜなら、学校側も教科の希望に応じて、新年度のクラス編成や教員の配置を検討したりするからです。
Year9といえば、Term3前後にCheck Pointと呼ばれる試験があります。
Check Pointの試験に気を取られてしまいますが、Year10以降の学習についても、考えておく必要があります。
注意してくださいね。
IGCSE教科の失敗しない選び方
70科目以上もあるIGCSEの教科。
何をどう選ぶのが正解なの?
私たち親子もYear9の時に悩みました。
ここで、重要なことを言います。。。
ですから、進路について向き合う必要があるんです。
でも、教科を選ばなければならないYear9は、14~15歳前後。
自分の進路を決めろって、そもそも無理な話。この年頃だと、やりたいことが常に変化しますよねぇ~。
そんな状況でも、後悔しないIGCSE教科の選択方法のポイントは
これが大事です。
具体的に…
IGCSE教科選択で失敗しないためのコツは3つ。
- 文系or理系
- 関心・興味があるかどうか
- 将来の進路・職業
文系なのか理系なのか
進路にも多少関わりますが、文系が得意なのか理系が得意なのかで、選択する教科もおのずと決まってきます。
IGCSEの文系、特に芸術系の教科は、実技試験と筆記試験の組み合わせです。
与えられた課題をこなしつつ、勉強も進めなければならないので、その分野に苦手意識があれば、苦労することになります。
さらに
- 文系だと暗記する量が多め
- 理系だと計算する量が多め
になるのは、日本と似ていると考えてよいでしょう。
ですから、文系傾向なのか理系傾向なのかを、まずはじっくりと分析してみましょう。
関心・興味があるかどうか
関心や興味は、学習意欲をかきたてます。
興味のないものを勉強するほど、苦痛なことはないですよね~。
コツコツと試験に向かってやらなければならない勉強だからこそ、「頑張ろう!」と思える教科を選ぶのが大切。
IGCSE修了後の進路・職業を考える
教科を決めるときには、将来について考えることは、必ず必要です。
14~15歳で自分の進む道が明確に決まっている子どもは、ごく一部。
たとえはっきりと決まっていなくても、気になる仕事や学校はいくつかあるはず。
IGCSE修了後に、行って勉強したい国でもいいんです。
そういった先を思い浮かべ、調べることで、必要な教科が浮かび上がってきます。
一方で、
IGCSE修了後に行きたい学校・コースまたは、就きたい仕事が決まっているあなた。
決まっているなら、それと関連する科目を迷わず選びましょう。
IGCSEでその科目を選択しておくことで、基礎を学ぶことができ、のちのちの学習がスムーズに理解できるからです。
絶対やっちゃダメ!なIGCSE教科の選び方
絶対これだけはやめてください。
「この先生が好きだから!」
という教科の取り方。
たしかに、先生との相性は、その教科への関心を持たせてくれるきっかけになります。
でも、その先生が来年もいるかは、保証されていないんです。なんなら、来学期には辞めちゃうかもしれない。
これ、インターナショナルスクールあるあるです。
IGCSEの教科と後悔しない選び方 まとめ
IGCSEは、Year11の最後に受験しますが、教科選択はYear9で始まります。
70科目以上の選択肢が用意されている中から、
- 必須科目:英語、数学、理科
- 選択科目:歴史やビジネス、外国語など
を組み合わせ、5科目以上履修。8~11教科が一般的です。
実際には、各学校で設けられている科目の中から、カテゴリーごとに選びます。
くり返しになりますが、
IGCSEの教科は、進路に関わってきます。
ですから、
- 将来の進路や職業
- 自分の関心・興味
について、向き合い、考え、選択することが重要です。
どーしても決まらない。
そんな場合は、なるべく、理系科目を選んでおきましょう。
理系から文系への変更は比較的容易だけれど、文系から理系への変更はかなり頑張りが必要。
これは、日本と一緒です。
自分の将来の選択肢が広がる教科選択、大事です。
今回は、IGCSEの教科とその選択方法について、ご紹介しました。
でも、実はIGCSEの教科はもっと奥が深い。
IGCSE数学については、IGCSE数学: 失敗しない選び方
IGCSE理科については、IGCSE理科: 選択科目の選び方のコツ
IGCSEの結果と進路については、【IGCSE】結果の評価方法と進路
の記事にてご紹介しています。合わせて読んでみてくださいね。