海外への親子留学を検討する場合、
個人手配だけでなく、エージェントを利用するなど、さまざまな方法での実現の仕方があります。
いずれの手段においても、オススメしたいのが現地の「下見」。
お金がかかるから下見はカットしてその分節約したい、と思っていると、
留学自体が失敗して、逆に余計な出費がかかってしまうことも。
子どもと一緒の海外留学だからこそ、下見は必須。
そこで、親子海外留学のための下見のポイントについて、ご紹介します。
留学のための下見キーワード2つ
親子留学での下見のキーワードはふたつ。
- 日常生活体験
- 学校視察・体験
です。
留学下見/日常生活体験では何をするの?
この日常生活体験は、主に保護者の方のための下見。
異国の地で、「生活」していくうえでのさまざまなことを確認し、
留学移住生活の日常を具体的にイメージしたり、体験したりしましょう。
【チェックすべき下見ポイント】
食材(日本食材含む)・日用品などの購入先のチェック
外食先のチェック
子どもの遊び場チェック
住環境
治安情報
病院・医療情報
1か月の生活費を考えてみよう!
日本での生活同様、海外で生活した場合の費用を計算してみましょう。
- 現地滞在期間中にかかった食費
- 日用品などの価格チェック
- 通信費のチェック
などを中心に、計算してみましょう。
それ以外に、学費、光熱費がかかってきます。
光熱費も、各家庭で個人差はありますが、
複数の友人に聞いた1か月にかかっている費用の平均では、
- 電気代 3000-5000円程度
- 水道代 1000円程度
- プロパンガス代 300-600円程度
といった感じ。
食材・日用品等の購入先チェック
下見滞在中に、現地スーパーなどに行く際には、日用品などの価格もチェックしておきましょう。
同時に、日本食材の有無や、その値段も確認しておくこともおススメします。
日本食材は、輸入になるので、やはり日本での購入よりは、価格が高くなります。
外食先(日本食・ローカル食)のチェック
ローカルの食事の味が自分たちに合うか、
また、
日本食レストランはあるか、値段はどのくらいか、
なども確認しておきましょう。
子どもの遊び場チェック
留学して、学校生活が始まると、いきなりの英語環境で、ストレスがたまりやすい、こどもたち。
週末など、気分転換をさせてあげることが、長続きのコツのひとつです。
アミューズメントパークだけでなく、
室内の遊び場や運動出来る場所など、
住まいの近くにあると、気軽に行けて、ストレスの少ない生活を送ることができます。
お子さんが低年齢であればあるほど、遊び場のチェックは重要です。
住環境
毎日の生活の拠点ですから、自分たちが快適に過ごせる環境を探しましょう。
下見の段階では、
①子どもが通学する学校の候補を絞る
②通学が可能なエリアを調べて、そのエリアの物件を調べる
という順番が一番オススメです。
家探しについては、また別記事でもご紹介したいと思います。
治安情報
治安については、住まいと学校周辺など、生活圏の範囲内を中心にチェックしましょう。
大使館や外務省などのサイトだけでなく、
実際に住んでいる人の話が聞けると、より生の情報が入手できると思います。
日常生活のなかでは、強盗や盗難などが多発しているエリアは、要注意です。
医療施設のチェック
住まいの近くに、
- クリニックの有無
- 開院時間
- ドラッグストアや薬局などの有無
もチェックしておくと、いざという時に頼りになります。
子どもは夜中などに急に発熱したり、と体調を崩しやすいので、
事前に確認しておくことは、大人にとっても、安心材料のひとつになります。
海外留学生活のイメージを具体的にするために
さまざまなチェックポイントがありますが、それらを確認するうえでオススメしたいのは、
ホテル宿泊ではなく、キッチンなど多少の自炊生活ができる環境での下見です。
例えば、AirBnBなどを利用した、アパートメントやホームステイなどといった宿泊方法です。
その宿泊先もまた、
移住の際に住むエリア
住みたいコンドミニアム
などの部屋を借りることができれば、より具体的にイメージしやすくなります。
移住前に、現地の知り合いを作るチャンスでもあります。
さらに、
気になる住まいや学校がいくつかあり、また違うエリアにあるという場合、
数日ごとで移動して、それぞれのエリアを試してみる、
ということが気軽に出来るのも、AirBnBなどの良い点です。
オーナーとのコミュニケーションで現地情報を入手することも可能な場合もあります。
このようなものを活用しての下見は、よりリアルな生活をイメージしやすいので、オススメです。
マレーシア生活では現地情報誌も貴重な情報源
実際に下見で住んでみても、知り合いがいない環境では、生の情報は入手しにくいですよね。
- 事前に現地の日本人コミュニティーなどと、コンタクトをとっておく
- 現地の日本語情報誌などを活用する
などの方法もあります。
いくつかご紹介すると、
◇マレーシア政府観光局
◇マレーシア掲示板
◇M-town
◇Senyum(セニョ〜ム)
などがあります。
海外留学のための学校視察・体験とは?
こちらは、実際に学校に通うお子さんメインのための下見ですね。
学校によって、同じカリキュラムを採用していても、雰囲気だったり、勉強のしかたなど異なります。
もちろん、カリキュラムが違えば、習うことも全然違います。
一番良い方法は、体験入学があること。
- サマースクールやスプリングスクールなどのホリデープログラム
- オープンデーなどでの授業体験
- 短期の体験入学の受け入れ
などがあれば、実際に体験して子ども自身が肌で感じるのが、一番です。
また、そのような体験がない学校も、
実際に現地を訪れて、オフィスの担当者と話したり、校内を見学してみることは大切です。
日常の生徒たちの表情や行動を観察するだけでも、いろいろな情報を目で確認することができます。
わが子が毎日通う場所です。
選択肢がたくさんあるなら、できるだけ、子どもに合うものを選んであげたい。
遠慮などせず、ガンガン質問をぶつけて、良い学校を見つけましょう。
自分でアレンジするのが苦手・・・言葉も心配
実際、下見はしてみたいけど、不安がいっぱい。
知らない土地で、英語などの言葉でのコミュニケーションも心配。
そんな方もいるでしょう。
そんな時には、このようなサービスを利用するのも一つです。
例えば、マレーシアの場合
◇長期滞在をご希望の方向け!クアラルンプール内コンドミニアム・アパートメント視察ツアー《日本語ガイド付》
◇【マレーシア移住orロングステイ希望】クアラルンプール現地視察ツアー!<日本語ガイド付き>
といったツアーがあります。
予約から当日まで、
日本語ガイドが対応してくれるので、面倒な手続きや外国語のやり取りが不要。
外国語が苦手な方でも利用しやすいですね。
また、現地のガイドによる案内なので、現地の情報もたくさんもっているのも魅力のひとつです。
移住してしまえば、自分でやらなければならないことも多くありますが、
最初から頑張りすぎると、疲れてしまいます。
それもまた、移住や留学の失敗の原因のひとつになりかねません。
無理せず、さまざまなツールを上手に使いながら、少しずつ前に進んでいくことも大事です。
留学のための下見をするべき理由。それは「失敗」を避けるため
留学の候補地には、何度も旅行で行っているから、良く知っていて、安心。
そんな方もいるでしょう。
しかし、旅行と移住は、別物。
移住は、毎日の生活です。
旅行や観光で、良い面だけを見て、それを信じて移住してしまうと、
「こんなはずではなかった・・・」と、後悔してしまうことがあります。
さまざまな準備をして移住を始めてから後悔してしまうと、それだけでもかなりの出費をしているはず。
それこそ、ムダな出費になってしまいます。
日本の住居を引き上げていたら、それこそ、日本に戻るのだって大変です。
実際に下見で移住体験をしてみることで、
「やっていけそう!」なのか、
「やっぱり無理かも・・・」なのか・・・
親子ともども、気持ちが見えてくるはず。
そうすれば、自然とその後の自分たちの進むべき道を決めることができます。
留学実現に向けて動くことも、
候補先を変える検討を始めることも、
さらに別の方法を考えることもできるのです。
まずは、実際に生活してみる下見、オススメです。