マレーシアに渡航するにあたり、推奨される予防接種については、以前の記事にも、書きました。
長期で海外に滞在するので、医療機関にもかかる可能性があります。
そんな時のために、予防接種の英語翻訳を用意しておこうと思いました。
でも、英語翻訳ってどうするの?自分で?業者?と悩んでいたところ、思わぬところに解決策がありました。
インターの入学手続きの書類
マレーシアのインターナショナルスクールの入学手続きの書類を作成していたところ、こんな欄がありました。
これは、子どもたちの入学予定の学校のフォーマットですが、
他のインターナショナルスクールでも、同様の欄はあるようです。
子どもの通う学校では、予防接種記録の提出は求められませんでしたが、
「記録があるよ。」と伝えると、コピーをとらせてほしい、と言われました。
子どものインターの予防接種の確認項目
上記の図からわかるとは思いますが・・・
Triple Vaccine/Polio ➡ 三種混合ワクチン(ジフテリア・破傷風・百日咳)/ポリオ
Hepatitis B ➡ B型肝炎
Hepatitis A ➡ A型肝炎
Measle ➡ 麻疹
Mumps ➡ 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
Rubella ➡ 風疹
B.C.G ➡ B.C.Gはそのままですね
マレーシアの子どもの定期予防接種として、上記の中のA型肝炎を除いたものが対象となっています。
ですから、このような表になっていると考えられます。
日本の定期接種では、肝炎ワクチンやおたふくかぜのワクチンは任意ですから、
これらについては、よく医師と相談する必要がありそうですね。
予防接種記録の英語翻訳を作成する方法
では、いったいどうやって予防接種記録の英語翻訳を作るのか、です。
その1 医療機関などに依頼する
対応をしてくれる医療機関は限られていますが、母子手帳の英語翻訳をしてくれるところがあります。
例えば、株式会社 予防医学推進センター。
翻訳にかかる日数は4週間程度、1冊あたり8000円で医師のサイン入りの翻訳を作成してくれます。
予防接種記録だけでなく、母子手帳の翻訳ということで、出生からの記録が翻訳される、という安心感はあるかもしれません。
公益財団法人日本検疫衛生協会 では、母子手帳英訳4600円という価格になっています。
また、トラベルクリニック・海外渡航外来などで、予防接種に対応している医療機関の中にも、英語翻訳に対応してくれるところもあります。
こういった医療機関を探すのも、ひとつの方法です。
その2 住んでいる自治体および保健所に問い合わせてみる
実は、私はこの方法を利用しました。
当時住んでいた自治体の保健センターで、予防接種記録の部分だけ、英語翻訳してくれたのです。
その金額もなんと、1通300円。
母子手帳をセンターに持参すれば、1~2週間程度で、翻訳してくれました。
私自身の数十年前の古ーい母子手帳もです(記録が読めれば全て)。
もちろん、医師によるサインもありました。
その3 自分で翻訳して医師のサインをもらう
自治体や近くの医療機関で聞いたけど、対応していなかった。という場合もあるかと思います。
そんな場合、多少の英語ならできそう、という方は、
自分で翻訳して書類を作成し、医師にチェックのサインをもらう、という方法もあります。
名前・性別・誕生日、予防接種の項目と接種日などを一覧にした上で、医師のサインをお願いしましょう。
その4 民間の英語翻訳業者に依頼する
ネット検索をすると、英語翻訳をしてくれる業者が見つかります。
ネット上だけでのやり取りという業者も多いですね。
金額は、なかなか高額。場合によっては、時間も多少かかるようです。
周辺の医療機関などで対応できず、自分でも無理・・・という場合の最後の手段として、検討するのに、いいかもしれません。
最後に
この予防接種の英訳証明が絶対必要だった、という場面に、私はまだ出くわしていませんが、
医療機関にかかるときは、必ず持参し、先生に見せるようにしています。
私自身が英語が堪能ではないので、説明するより、見せる方が確実で早いからです。
今後、進学による学校の転校などといった可能性もゼロではなく、
学校によっては必要となってくるかもしれません。
海外でどうしよう、と悩むより、日本でできる準備をしておくことも、大切かな、と思います。