子どもの海外留学のタイミングについて考え始めると、
いつがいいのか、調べれば調べるほど、
わからなくなってくること、ありませんか?
わが家は、子どもが小学校高学年・中学生だったため、
「いつ留学するのがいいの?もう遅いの?」と悩むことがありました。
結果としては、多少の勢いにのって、留学を開始しましたが・・・。
実際に留学を始めてみて、
同じような境遇の方たちをみると、
留学のタイミングについて、
考えるべきポイントがいくつかあることに、気づきました。
今回は、子どもの留学を考えるとき、
家族で検討すべきポイントについて、ご紹介したいと思います。
留学に最適な時期 ポイント① 子どもの年齢
低年齢の子どもたち
子どもの年齢が低年齢ほど、言語に対する抵抗感が少ない、というのは、ご存じの方が多いと思います。
子どもたちが言語を習得し始める2~3歳ころに、英語のシャワーを浴びせると、大人の言語の習得のスピードとは明らかに違うスピードで、自分のものにしていきます。
「耳から音を覚えていく」子どもの能力に驚かされます。
高学年の子どもたち
一方、高年齢では、低年齢と比べると、言葉の習得にはほんの少しだけ、時間を要してしまいます。
しかし、
- 勉強をする方法を学校ですでに学んでおり、勉強の仕方をしっている
- 周囲を見て、想像を働かせることによって、物事を考えることができる
といった時期でもあります。
音と同時に、文法やスペリングなどといった、学習における英語も、
効率よく習得できる時期だと、私は思います。
このように、子どもの年齢を考えて、
英語の音を吸収しやすいといわれる低年齢の時期や、
子ども自身がある程度自立している高学年の年齢など、
さまざまなタイミングがあります。
しかし、実は、どのタイミングにも、留学中に抱える悩みは、それぞれあり、悩みの内容も異なります。
留学している方々の悩みのお話は、こちらの記事を参考に。
留学後の悩みに対する解決方法を同時に考えておくことは、
留学後の負担を軽くしてくれると思います。
留学に最適な時期 ポイント② 開始する月
私たちがいま住んでいるマレーシアでは、4月は年度の途中。
学期と学期の間の短いお休み期間などはありますが、ほぼ通常と変わらない時期。
一方、日本では、新年度が始まる4月。
新しいクラス、新しい学校など、環境の変化のある時期ですね。
この時期には、日本から新しい留学生を迎えることも多いインターナショナルスクール。
3月の年度の区切りで、海外への留学を検討されるご家族もいらっしゃるためです。
しかし、日本とは違うカリキュラムで学習するマレーシアのインターナショナルスクール。
「月」に注目して、時期を決めるのも、一つの考え方です。
留学に向いている月なんてあるの?と、疑問に思ったあなたへ。
こちらの記事をどうぞ。
次に紹介する、ポイント③と同時に、この月にも着目して、考えることも重要だと思います。
留学に最適な時期 ポイント③ 留学を終えるのはいつ?
子どもの留学について、一定の期間のみ、という考えをお持ちのご家庭の場合、
始める時期と同時に、
「留学を終える時期」について、考えることがとても大切なのです。
留学を終えた後の進路はどうするの?
一定期間の留学を終えた後に、また日本に戻ることを考えているならば、帰国後の進路について、調べておくことも、重要です。
日本に戻る時期から、逆算して、留学を開始する時期を検討します。
受験をする?
たとえば、中学受験をする、高校受験をする、といった日本の学校の受験というタイミングがあります。
日本で学習している生徒と同様に、一般の入試を受験するのであれば、あまり関係のない話ですが、私立学校の帰国子女枠などといった特殊な条件での受験を希望する場合もあるかと思います。
そのような場合、受験の申請時期は、一般の入試の時期とは異なり、秋から冬の時期に、願書を提出するような学校もあります。
その願書提出の前に、受験資格を満たしているかどうか、の条件確認が必要になる場合も。
受験資格の条件は学校ごとに異なる
留学をしている生徒に対する受験資格は、各学校ごとによって、条件が異なります。
私が調べてみた、いくつかの学校では、
海外の学校に通っていた時期
➡連続して通った期間が、
- 1年半以上
- 2年以上
などという留学期間の長さ
留学の理由
➡親の仕事の都合のみを認める学校
➡それ以外の理由による留学でも認める学校など
日本に帰国後~受験までの時期の長さ
➡海外にいた期間の長さによっても条件がことなるが、帰国後半年以内の受験など、帰国後の期間の定めがあるケースが多い
英検などの資格
➡英検3級や準2級など、資格を参考にする学校など
このように、学校によって、かなり条件が異なります。
この点を知っていると、
「あと数か月留学時期があれば、受験できたのに・・・」というようなチャンスを逃すことも少なくなりますよね。
数年後の進路なんて、その時の成績にも多少左右されるじゃない?
もちろん、そうだとは思います。
しかし、条件をざっと調べておくだけでも、いろいろな角度から留学の時期を考える助けになりますよ。
さいごに
子どもの留学を「一つの人生の経験」として考える場合、時期や留学期間の長さについて、悩みすぎる必要はないと思います。行けるとき、行きたいと思った時が、一つのタイミングだと思います。
しかし、留学後の進路について、留学経験を生かしての受験を考えるのであれば、時期・期間の長さなどは、よく考える必要があります。
留学を「開始する」時期だけでなく、「終える」時期についても考えつつ、お子さん、そしてご家族に合うタイミングを話し合っていただけたらな、と思います。