インターナショナルスクールは、皆さんご存じの通り、私立学校です。
子どもたちの教育を考えつつも、同時に経営のことも考えるのは、とても当たり前のことです。
赤字経営では、成り立ちません。
この点は、日本の私立学校でも同じでしょう。
そんなインターナショナルスクールですが、ここマレーシアでは、今なお、新しいインターが、続々と開校されています。
インターナショナルスクールを選ぶときに、どんなことに注意すべきでしょうか?
今回は、学校内のトップ、校長先生に着目してみました。
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校長先生のもつ雰囲気や人柄が校風に現れる
これは、私の日本での経験ですが、子どもの小学校在学時に、二人の校長先生にお世話になりました。
日本の校長先生クラスだと、年齢も定年間近のことが多く、6年間もある小学校生活では、よくあることだと思います。
1人目は男性、二人目は女性の校長先生でした。
男性の先生は、どちらかといえば、おっとりして、物腰の柔らかい感じ。子どもたちも近寄りやすい雰囲気をお持ちでした。
先生方に対しても、温かく見守っている、という感じでした。
一方で、女性の校長先生は、結婚・出産・子育てをしつつ、キャリアを築いてこられた方。キリッとした印象を受けます。
子どもたちに対して、いつも笑顔ですが、子どもとの距離を上手にキープされていました。
先生方に対してもしっかりと目を配っているという様子でした。
異動で新しくやってくる先生方の雰囲気も、今までいた先生方とは、また違うタイプの先生方が増えていきました。
どちらの先生も大変素晴らしい先生ですが、学校の雰囲気は、変化したように感じました。
のびのび~とした感じから、きゅっと引き締まった感じ、とでもいうのでしょうか?
学校のトップが変わるというのは、良くも悪くも、いろいろなことに影響がでてくるな、と感じた出来事でした。
私立学校は、校長先生の影響力は、よりハッキリ!
日本の公立学校でさえ、学校のトップが変われば、変化が生じるのです。
私立であれば、よりはっきりと変化がでます。
校長先生の仕事のひとつに、教職員の採用があります。
校長先生が、教育のことだけを考えていられればいいのですが、インターナショナルスクールは私立です。経営面についても考えざるを得ません。職員のサラリーも考えつつの採用となると、良い人材の確保の軸がぶれかねません。
また、校長先生の人柄が、職場の雰囲気への影響も及ぼします。
働きにくい環境は、マレーシアでは驚くほど、あっさり辞めていってしまいます。
学期途中であろうが、関係ないのです。
先生がずっと休んでる・・・と子どもから聞いて、気になって学校に尋ねると、実は退職されまして・・・なんて話、一度や二度ではありません。
グループ校を持つインターの校長先生
校長先生が、職場や学校の雰囲気を変えてしまうと、お話しました。
その校長先生が比較的、短期間で別の先生に変わってしまう、というケースがあります。
グループ校を何校ももっているような学校で、たまにあるのです。
マンネリ化防止や経営立て直しなど、様々な理由があるようですが、グループ内の各校長先生の担当校がぐるぐると変わる、といった感じ。
それも、2・3年といったような短いスパンです。
生徒や家族の立場からすると、コロコロ変わりすぎるのも、ちょっと難点があるな、と思います。
インター見学の際には、ぜひ校長先生に会ってほしい
このようなレアケースもありますが、ぜひ、インターナショナルスクールに見学に行く際には、校長先生に会うチャンスを作っていただきたいと思います。
多くの場合、見学の窓口はオフィスの広報担当者です。
その方の対応がとても良く、学校に対しても良い印象を持つことがあります。
親にしてみれば、今後お世話になる回数が多いのは、オフィスの方。
ですから、オフィスの対応がいいに決まっています。
ですが、実際入学する子どもたちが、接するのは、先生方です。
その先生方のトップの校長先生とお会いすると、学校の雰囲気がつかみやすいと、思うのです。
豪華なファシリティーだけに目を奪われることなく、冷静に、多方面から分析したうえで、
学校選びをすることが、子どもたちのより良い学校生活環境を作ることにつながると思います。
グローバルな未来へつながる道づくりのお手伝いができると嬉しいです♪
Reonaでした。それでは、また。