インターナショナルスクールの転校ってどうすればいいの?
転校の手続きで注意することはある?
そんな疑問にお答えします。
マレーシア国内には、100を超えるインターナショナルスクールがあり、続々と増え続けています。
数ある学校の中で、ここ!と思って選んでも、通っていくうちに正解だったのかしら?と悩んでしまうこともあるでしょう。
ここマレーシアのインターナショナルスクールでは、転校も比較的容易に行われています。
ですが、転校の際に、気をつけたいことがいくつかあります。
実は、わが家も転校経験組。その時の経験をもとに、マレーシアでのインターナショナルスクールの転校についてご紹介。
この記事を読むことで、
について知ることができます。
転校について気になったら、ぜひご一読ください。
インターナショナルスクール 転校で失敗しないための注意すべき3つのポイント
インターナショナルスクールの転校において、注意すべき点は以下の3つのポイントです。
- デポジット
- ビザ
- カリキュラムと学年
デポジットの返金
まずは、現在在籍しているインターナショナルスクールのデポジット返金に関するルールについて調べましょう。
「1学期前の学校初日の前までに、Withdrawal Letter(退学届)を出せばデポジットの返金をします。」という学校が多いようですが、各校ルールは異なります。
デポジット返金なんていいわ!ということなら気にしなくてもいいのですが、高額な金額であれば、生活費や次の学費にも充当させることも可能です。
まずは、自分の学校のルールをチェック!
ビザは切り替えなければならない!
学生ビザ・それに付帯している保護者ビザ(ガーディアンビザ)は、学校の名前のもとで、許可が発行されています。
ですから、転校するときには、ビザを変更する必要があります。
これは、学生ビザだけでなく、MM2Hビザホルダーの生徒も同様で、変更の届出が必要です。
学生ビザ・保護者ビザの場合の一般的な切り替えの流れは以下の通りです。
- 現在の学校のビザの有効期限を変更させる
- 新しい学校のビザの手続き開始
- 新しい学校のビザを取得する
①現在の学校のビザの有効期限を変更させる(Shorten)
わが家のケースでご紹介すると、現在のビザを退学予定の日+1か月という猶予を残して、ビザの期限が変更されました。
(例)現時点が2020年1月1日とします。
現在の学校のビザの本来の有効期限 | 2020年8月30日 | |
現在の学校の退学予定日 | 2020年3月23日 | 1か月の猶予期間 |
変更後のビザの有効期限 | 2020年4月23日 |
といった具合。
この1か月というのは、猶予としてもらえる最大の日数のようで、Max1か月もらえるかはイミグレの判断次第。猶予期間は次のビザの手続きをするためです。
②新しい学校のビザの手続き開始
猶予としてもらった期間に、新しい学校のビザの申請を進めます。
ただし、書類の不備やイミグレの混雑状況・休暇状況によっては、この1か月で終了できない場合もありえます。
少なくとも、退学前にはすべての必要書類は用意しておき、いつでも提出できるように、準備をしておく必要があります。
また、新旧の学校のビザ担当者とも連絡を密にして、書類等に不備が発生しないよう、注意しておきましょう。
必要書類としては、新規でビザを申請するときとほぼ同じ書類が求められるほか、
- 退学した学校の在籍期間証明・退学証明のようなレター
- 新しく入る学校のオファーレター
なども追加で必要です。
③新しい学校のビザを取得する
スムーズに申請が進めば、1か月後には新しい学校名でのビザを取得することができます。
もし、1か月で申請が完了しなさそうな場合、
- スペシャルパス等の発行
- 日本へ一旦帰国
- 隣国への出国
などの様々な方法が提案されます。ビザ担当者と十分に相談する必要があります。
ビザの変更について、詳細は学校や住んでいる地域によって異なる場合もあります。またイミグレのルールも予告なく変更されることもあります。
参考にしていただいたうえで、最新の状況は、ビザ担当者やエージェント等に必ず確認して、手続きを進めてくださいね。
カリキュラムと学年
マレーシアにはカリキュラムが異なるインターナショナルスクールも多くあります。
一口に転校といっても、
- 同じカリキュラム採用校間での転校
- 異なるカリキュラムへの転校
が考えられます。
いずれの場合においても、気を付けるべきポイントがあります。
①イギリス式→イギリス式
Primary(小学部)・Lower Secondary(中学部)でのイギリス式(Cambridge)同士の転校にはさほど大きな問題はありません。
ですが、IGCSEの勉強が始まっているYear10-11(Key Stage 4)での転校には注意が必要です。
注意すべきポイントは、
- IGCSE受験時期
- IGCSEの試験実施元の違い
です。
IGCSE受験時期
インターナショナルスクールの中には、
- 1月から新年度が始まるところ
- 8~9月から新年度が始まるところ
があります。
この2つの学校では、IGCSEを受験する時期が
- 1月始まり→秋シリーズ(10~11月頃)
- 8~9月始まり→夏シリーズ(5~6月頃)
と異なっています。
入学のタイミング次第で、いつ受験することになるのか。受験対策をする生徒本人にとっては、とても重要なポイントです。
IGCSEの試験運営委員会の違い
IGCSEと呼ばれている試験を実施しているのは、1つの団体だけでありません。
おもによく採用されているのは、Cambridge International Examinationsです。
ただマレーシアではごくまれに、Pearson Edexcelを採用しているインターナショナルスクールもあります。
いずれも、学習している内容については大差ありません。
ですが、教科書や試験での問題出題形式が異なっています。そのため、転校でこのパターンに当てはまる場合は、受験対策が大変になる、という可能性があります。
一方、同じCambridgeであっても、IGCSE用の教科書は何種類かあり、学校によって採用しているものが異なることがあります。場合によっては新たに教科書を買い直すよう言われることも・・・。
この点についても学校に確認しておくべき項目です。
IGCSEの詳細については、改めて記事にしたいと思います。
②異なるカリキュラム間の転校
子どもの適性や将来の進路等も加味したうえで、カリキュラムの異なる学校へ転校するということもあります。
こちらで確認すべきは、入学予定となる学年についてです。
例えば、
イギリス式では、Year1は5歳~
アメリカ式では、Grade1は6歳~
そもそものスタート年齢が違うので、その差が転校でどう考慮されるのか、学校に必ず確認しておきましょう。
入学前試験の結果で判断されたり、年令、空き状況次第など、各校によって基準も異なります。
学年を飛ばすということは、学習内容がすっぽりと抜けるということでもあります。
補習や家庭学習で補う必要も。ですから、転校に伴う学年の変更には、気をつけてください。
失敗しないインター転校のための注意すべき3つのポイント まとめ
マレーシアでのインターナショナルスクールの転校は、日本ほどハードルは高くありません。
ですが、注意すべきポイントを見落とすと、あとから「あぁ、困った!」と問題に気づくことも・・・。
そんな失敗をしないためにも、以下のポイントには特に気をつけてください。
①デポジットの返金
②ビザの切り替え
学生ビザ・保護者ビザだけでなく、MM2Hビザも。
学生ビザ・保護者ビザの場合は、
- 今のビザの有効期限の変更
- 新しい学校でのビザの申請 という流れ
③カリキュラムと学年
- 同じカリキュラム間
- 異なるカリキュラム間
いずれも場合も入学の時期や予定の学年、使用教科書など事前チェックしておく。
今回ご紹介した内容は、大切なことながらも、ついうっかり確認しわすれそうな項目についてです。
転校の理由は十人十色。各家庭の考え方や価値観、予算など、見極めるべきポイント、譲れない条件などをメモしておいて、しっかりとリサーチしてみてくださいね。