マレーシアでの自動車免許取得。普通自動車免許の最終試験ってどんな感じなのかしら?
そんなあなたの疑問にお答えします。
この記事は、マレーシアで初めて自動車運転免許を取得したわが子の体験談をもとに、マレーシアでの自動車教習所での最終試験について、ご紹介します。
最終試験に合格した後の免許取得までのちょっとしたトラブルも…
- マレーシアの教習所で普通自動車の免許を取ってみたい
- 日本の国際免許が切れてしまうから、マレーシアの免許取得を検討している
そんなあなたにぜひ読んでいただきたい内容です。
最終試験の様子を事前に知っておくことで、本番は落ち着いて試験を受けることができますよ。ぜひ参考にしてみてください。
普通自動車運転免許の最終試験@マレーシア
学科試験、15時間程度の実技教習が終了したら、いよいよ最終試験。路上および、教習所内のコースの両方で、試験が行われます。
試験の内容は、3つの部門に分かれています。
- RPKテスト
- 路上実技テスト
- 教習所内実技テスト
最終実技試験は、JPJ(自動車運輸局)の職員が教習所にやってきて、審査します。
RPKテスト
RPKは、Rutin Pemeriksaan Kenderaanの略。英語でいうなら、Routine Vehicle Inspections (定期車両検査)となります。
- エンジンルーム内のチェック
- 目視による外部装備のチェック
を行います。
参考動画はこちらから。
基本は、名前を言いながら、指差し確認をします。
【エンジンルーム内チェック】
- Battery
- Wiper Water
- Spare Tank
- Radiator
- Hose
- Belting
- Engine oil
- Break oil など
【目視による外部装備のチェック】
- Tyre
- Steel wheel
- Signal
- Side mirror
- Back window shield
- Back light
- Bumper
- License plate
- Car Jack
- Emergency signboard
- Tyre opening tools
- Spare tyre など
教官によって、英語での表現は多少異なるようです。指導にそって、覚えるようにしましょう。
でも、ここで落ちる人はまずいない、とのこと。
分からなければ、他の受験生がやっているようにマネするのが一番です。
路上実技テスト
教習中に習っていた、2つのコースのうち、1つのコースを走行します。
JPJの試験官が同乗します。
路上コースに出る前に、RSM(Rutin Sebelum Memandu / Routine Before Driving)と呼ばれるチェックをする必要があります。
- シート調整
- サイド・ルームミラー調整
- ライト動作確認
- ワイパー動作確認
- 方向指示器動作確認
- ハザードランプ動作確認
- 警笛(クラクション)動作確認 など
エンジンをかけて、警告ランプ等の動作もチェックします。
確認が終わったら、シートベルトをして、実際にコースに出ていきます。
普段通りに周囲と交通標識に注意しながら、走行すれば、まず問題ありません。
教習所内実技テスト
教習所内では、
- 坂道
- ラウンドアバウト
- 縦列駐車
- 方向変換
- クランク
- S字カーブ
- RAMP
といった、教習所内のコースに沿って、実施していきます。
JPJの試験官は車には同乗せず、各項目ポイントにて、動きをチェックします。
試験の内容については、こちらの動画をご覧ください。
※ GAGAL:不合格 の意味です。
不合格になるポイント等もしめしてあるので、参考にしてみてくださいね。
教習所内実技テストの注意点
坂道
坂道では、黄色い線の上にタイヤをのせる必要があります。
サイドにポールがあるので、練習時に、ポールがどの位置に来たら、タイヤがちょうど黄色の線にのるのか、確認しておきましょう。
マニュアル車の場合は、坂の上で車が後退して、黄色い線上にタイヤがのらないなんてこともあるので、気をつけてくださいね。
ラウンドアバウト
方向指示器を出して、周囲を確認しながら進みます。
- ラウンドアバウトへの進入→ウインカーを右に出す
- ラウンドアバウトから出る→ウインカーを左に出す
進入の際のウインカーの方向、忘れないようにしましょう。
縦列駐車・方向変換
縦列駐車・方向変換は、こちらの記事を参考にしてみてください。
クランク・S字カーブ
脱輪・縁石への乗り上げに注意しながら、落ち着いて運転しましょう。焦る必要なし!
ローカル人が即落第していた失敗ポイントとは?
ローカルの受験生が落第して、試験が強制終了されていた人が結構いました。
そのポイントというのが、試験の手順を忘れてしまうということです。
主に、
- クラクションでの合図
- JPJ試験官からの合図
を忘れがち。
クラクションでの合図
坂道や縦列駐車・方向変換、RAMPの手順で、出来たところでクラクションを鳴らして、JPJ試験官に合図をする必要があります。
これを忘れて次の動作に移ってしまい、失格になった人が続出。
JPJ試験官からの合図
クラクションを鳴らした後、JPJ試験官がその項目のチェックをしています。
OKなら試験官が、卓球のラケットの緑色の面をあげてくれます。
ちなみに、失格なら赤色の面があげられます。
この確認をしてから、次の動作に移ります。
RAMPは特に手順がたくさんあるので、しっかりと覚えるようにしておくといいですよ。
RAMPについてはこちらの記事から。
最終試験にかかった時間
JPJの試験官が教習所に出張してくて行う、最終試験。
自動車だけでなく自動二輪車なども同時におこなう場合もあり、また、時期によっては、大勢の受験生で、朝から夕方までかかってしまうことも。
最終試験の日は、他に予定を入れないなど、余裕をもったスケジュールでのぞむことをオススメします。
無事、試験に一発合格。でもトラブル発生
最終試験1回目でなんとか(?)、無事合格したわが子。
教習所の先生が、本免許申請も手伝ってくれることになり、JPJへ書類をもっていったところ、トラブル発生。
理由は、ビザの残余期間。
ちょうど教習所へ行っていた時期に、進学の関係でビザの切り替え手続き中で、今あるビザの残余期間がほんのわずかしかなかったんです。
JPJでは、「この残りのビザ期間じゃ発行はできない。ビザ更新してから来て!」
と言われたらしく、その日に発行はできず。
新しい学校のビザを取得後に、無事に免許を手に入れることができました。
ちなみに、免許のステータスは、Probationary Driving Licence (PDL)。
初心者マークの代わりに「P」のマークをつけます。
初心者期間は2年。
パスポートも少なくとも、2年以上残っていないと、発行できないとのことです。
マレーシアで自動車運転免許を取得~最終試験のコツと免許取得~
マレーシアで自動車運転免許の最終試験合格のためのコツで一番大切なのは、
手順をしっかりと覚えること
です。
3つある試験の中でも、教習所内でのチェック項目の手順を忘れないことが大事です。
あとは、周りの様子を真似したり、落ち着いて丁寧に確認・運転することで、免許取得への道が近づきますよ。
また、試験合格後に免許証発行の手続きをする場合、パスポートやビザの有効期限次第では、すぐに発行できない場合もあります。ご注意くださいね。
なお、マレーシアでの免許取得は、日本に比べて安くで抑えられますが、運転技術はいまいち未熟。
- 英語やマレー語での教習に自信がない
- 運転技術をもっとしっかりと身に着けたい
という場合は、やっぱり日本で運転免許を取ることをオススメします!